Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

カメラ台は廃屋跡

迂回運転寝台特急で発見した好撮影ポイントを、どの様に確保したかというお話です。

当時この部分は未着工でしたので、雑木林にする当初計画を白紙撤回し、常設カメラ台設置の算段を始めました。 場所はレイアウト端面、高さ約20cmの狭小空間です。

この撮影ポイントからの、拙ブログプロフィール写真原画です、線路脇から見上げたアングルにする為、カメラをレール面より7-8mm低い位置に設置しました。 空地か草原にするのが無難ですが、カメラ台がバレバレな窪んだ地形は不自然です。 約60x90mmの平坦なスペースをどの様に実現するか思い悩みましたが、『家一軒分の平坦なスペース』と考えながら入浴中にパッと良いアイディアが閃きました。 廃屋跡の土台です。

廃屋跡の実感的土台製作には、実際通りまず解体前の家を設計しなくてはなりません。 昭和の標準的一軒家、ぶち抜きで使える和室3室、縁側があり突き当りが便所、茶の間の隣が台所と水回り、玄関両側に寝室と控えの間、床面積約30坪(100平米)、5Kの民家です。 屋根を含めたサイズで70x84mm程度、標準的ストラクチャのサイズです。

設計図に従い土台を2mmプラ角棒で製作し、天面を線路より10mm低く設置しました。

更に低い方がカメラ台の使い勝手は良いのですが、風景整合性からこれが限界でした。

カメラ台部分の草や丸太など小物は、土台より低い位置に配置してあります。

コンクリート基礎と縁側礎石が見えます。 解体時のゴミ、草などを各種素材で表現しました。 放置された割れ臼は面相筆の軸、廃家電(洗濯機?)は腕木式信号機コネクタ、焚火跡はバラストとコーヒー滓、燃えさしはKATO釘です。 敷地内に焼却できなかった廃材置場、柱や窓枠や壁材などなど、廃屋跡地の雰囲気演出小物を配置してあります。

撮影時は0.8t板紙で製作した、カメラがわずかに下向きになるカメラ台を使います。

天井が極端に低いので、画角に入る不要部分を少しでもカットする目的です。

静止画撮影用にカメラをセットした状態です。 マニュアル設定可能で小型の条件から、リコーGX200コンデジを愛用しています。 とは言え、こうして見ると実に巨大です。

GX200は動画機能が貧弱なので、動画撮影はカシオEX-Z200デジカメを使っています。

廃屋跡カメラ台からの最新画像です。 「植樹と風景改修ー4」で紹介した山際の改修効果をハッキリ確認できます。


ではまた。

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