Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ヒートブリッジ対策 後篇

ズボラで中々腰が上がらないくせに、いざ始めるとあちこち気になり、つい仕事が増える(増やしてしまう)経験は皆さんもお持ちではないでしょうか?。 ヒートブリッジ対策もそのケースで思わぬ作業量になってます、な~んてこれはこれで楽しいのです(笑)

南屋根最高部垂木にもA材を接着しました、反対側は換気口なので片側のみです。

未加工材から80mm幅2枚を切り出しフタをして、この垂木の施工完了です。

今回の垂木断熱施工、南部は屋根が低いので天井板施工と同じく、足場板2本にコンパネを敷き仰向けで行いました、何だか殺人事件現場検証の様です(笑) しかし最奥部だけは接着剤塗布と部材取付作業スペースがなく施工不能でした。

延伸線エリア南側の天井と垂木6本がスタイロで覆われました。 施工不能になった最奥部で前から気になっていた事があります。

昼間消灯時に外の明るさが線状に見えます、軒先換気口はなく空気流通はありません。

室内・小屋裏双方から採寸して軒先構造を図面化しました。 赤矢印が垂木施工不能箇所です。 外の明るさは、オレンジ矢印軒端板方向から漏れて来ている様です。

天井板と軒裏板間、図オレンジ部は密閉空間です。 軒裏板CATV引込口からここにハチの巣を作られシーリングした事があり、小屋裏から巣もハチも確認できませんでした。 で、問題は図赤部、垂木よりはるかに熱を伝える屋根板が全く露出してます。


★コールドブリッジもある!
ヒートブリッジ(熱橋)調査の際、対語としてコールドブリッジ(冷橋)を知りました、内部の熱が逃げる経路で、極寒地の当地ではこれも厳冬期休業に係る重要テーマです。 ヒートブリッジが主に降り注ぐ太陽熱起因に対し、コールドブリッジは全方向への配慮が必要、外の明るさが見える赤部は熱気と寒気侵入経路になっていると考えられます。

そこでいつもの職人さん御用達ホームセンターで、バラ売り50mm厚ロックウール断熱材を購入、425x1360mmで¥299、使い切ったキッチンパネル用ボンドも調達しました。

ロックウール断熱材で軒先赤部を遮断すればヒートブリッジ・コールドブリッジ双方対策できるハズです。 小屋裏に突出してる外壁先端と垂木すき間は50mm弱、断熱材を圧縮して押し込めます、425mm幅を図の様に設置すれば良さそうです。

調達したロックウール断熱材1本半で2m幅の延伸線エリアを施工しました。 垂木・天井板、及び天井裏グラスウール断熱材とほぼ完全に密着したので接着は行いません。

残り1本半を従来線エリア南端に施工しました。 基台下収納物を全て出し、285mmすき間から潜り込んでの作業でした、右に見えているのがレイアウト床面です。

効果は測定誤差範囲、それでも良いと始めたヒートブリッジ対策ですが、昨年施工時管理表に数値を入れてみたら南端施工が利いて18.9%目標改善、ひょっとするとひょっとして計測可能な改善効果が出るかもしれません。


ではまた。

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