Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

保存蒸機を訪ねて⑦戦艦主砲と戦闘機!?

前回の続編です、タイトルにエッとなった方も居ると思いますが、それは追々。 空振りの更埴から南下し善光寺平展望台スイッチバックとして有名な姨捨駅に向かいました。

篠ノ井方から本線を上り普通列車が登って来ました、引上げ線に進入します。

姨捨駅スイッチバック線路配置です、停車上り列車は赤、下り列車は青矢印の様に進行します。 多数派の両渡り線でなく、塩尻方発着線を持つポイント7個構成です。

塩尻方発着線を通り下り普通列車の到着です。

客扱を終え、下り発車専用渡り線を通り引上げ線へ向かいます。 この渡り線奥には上り発車専用渡り線があり、両渡り線にすればスペース的に有利で、駅構内側に両渡り線がある線路配置のスイッチバックも多くあったと思います。

次は今回最後の目的地、麻積村聖博物館です。 御代田町交通記念館の例もあり、こちらは村営、大きな期待はありませんでした。 松本方面に峠を越えて麻積村へ入った場所が聖高原、看板中央に『聖博物館・航空資料館』とあります、航空資料館???。

駐車場に入ると看板に屋外展示場無料開放とありラッキーです。

何と言っても一番目を引いたのがF104J戦闘機、筆者子供時代の自衛隊主力戦闘機、憧れのヒコーキでした。 何でこんな山の中の村の博物館に?、驚きです。

F104の前を塞ぐ様に長大な砲身が展示されています。 麻積は善光寺街道沿いなので、歴史民俗資料館(屋内展示)が予想でしたが、屋外は戦史博物館の様相です。

説明看板によると戦艦陸奥の41cm主砲、大和・武蔵就航まで長門と共に連合艦隊旗艦を務めたフネです。 ここに展示された経緯は読み取れません。

始めての経験なので砲口をのぞいてみました、縮尺を変えればライフル銃です。

砲弾も展示されていました、その向こうに保存蒸機が見えます。

航空資料館と言うからにはF104Jだけではありません、その前世代で朝鮮戦争時活躍したF86F、自衛隊にも所属していました。

これはF86D、ジェット練習機だったと思うのですが、軍用機は詳しくないので(汗)

予期せぬ展示物に心奪われ本命保存蒸機が最後になりました、D51 769号機です。

説明看板に履歴と設置経緯が記されています。 宇都宮を振り出しに金沢を経て木曽福島に長く在籍し昭和47年5月廃車、その4日後に麻積駅(現聖高原駅)から6kmの山道を搬送され、上諏訪機関区OBの手で化粧直しが行なわれています。

昭和30年代に活躍した蒸機と戦闘機、共通項はあるけれど航空資料館に蒸機は?、加えて戦前の戦艦主砲と砲弾となるとコンセプトは??、でも村の財政でこれだけの物を維持管理しているのはスゴイ事です。

国鉄OBが保存整備したから余計な装飾を控えたのではないか?、筆者想像です。

キャブ内も昔の面影を留めています。

施設案内と後刻ネットで調べたところ、昭和40年観光施設として開館、同年皇太子殿下(今上天皇)訪問、昭和46年明治期の小学校舎移築で航空資料館開館、2012年リニューアルオープンだけで、戦艦陸奥主砲や戦闘機展示の経緯は全く不明です。


展示物も地域の歴史関係、剥製や標本、仏像・絵画等美術品と何でも有り、テーマを絞らない正に博物館と言える面白い施設でした。 長野自動車道麻積ICから10分、峠を越えた先に姨捨駅があります、信州を訪問された際に寄って見てはいかがでしょうか。


ではまた。

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