Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

TOMIX N-1001-CL PWM改造③《中身は苦手》

音の問題は別にして、低周波PWMがスロー走行性と常点灯両立に大きな効果がある事が確認できました。 今回はコンデンサを外したらどうなるかを実験予定でしたが、oomoriさんから『コアレスモーターはHL点灯前に走行開始』とコメントを頂戴し、迂闊にもKATO D51がコアレスモーター搭載機である事を始めて知りました。


スロー走行性の違いは通常モーターとコアレスモーターの特性が主な要因で、コンデンサ有無が原因と勘違いしていた筆者は、車両スペックに疎く中身は苦手です。


3-2. KATO DCのスロー走行性と常点灯
低周波PWMの目的の一つは、自然な発進・停止が非常に難しいKATO DCのスロー走行性改善でした。 動画のカット撮影を何度もやり直した苦い経験が背景です。

低周波PWMモードでディレクションスイッチをONするとヘッドライトが暗く点灯する事が実験準備で解りました。 例のヒゲが原因ですが、平均電圧0.05Vなので停車中に輝度を落したヘッドライトの印象です。 これも機能と考えれば面白いと思います。

露太本線N-1001-CL低周波PWM-2
実験結果動画です、スロー走行性が悪かったKATO DCと信じられないほど、実に滑らかに発進します。 ただし良い事ばかりではありません、常点灯域は2ステップしかありません、3ステップ目から超微速前進します。 しかも1ステップ目は速度調整ボリューム不感帯で変化なし、十分な輝度の常点灯は2ステップ目のみです(汗)


KATO蒸機コンデンサを外すとoomoriさん指摘通りディレクションスイッチを入れると、ヒゲだけで微速前進を始め、常点灯不能になると思われます。


第四章:モーター駆動音改善の検討
4-1. 下げてダメなら上げたらどうか

96HzPWMのモーター駆動音はかなり気になります、時間で変化し車体共鳴音が含まれる様です。 人の耳の感度は高くなりますが、高くしたらどうなるか実験しました。 ちなみにドレミのドは262Hz、1オクターブ低いドは131Hz、96Hzはその下のソの音です。

0.47μFを0.1μFに付け変えるとほぼ倍の204Hz、1オクターブ高いソになりました。

10倍に拡大、ヒゲ幅半分で実効電圧変化なし、ボリューム0の点灯状態も同じです。

合成容量で約2.5msec、1オクターブ高い392Hz、普通のソの音になりました。

ヒゲ幅約半分、ボリューム0の点灯状態も同じです。 これで聞き比べします。

露太本線N-1001-CL低周波PWM-3
動画にしました、近くで音を拾い音量Maxで編集しました。 いずれも時間で音量が変化します。 モーター駆動音と考えていましたが、音の正体はモーターを含めた車両全体の振動音と考えられます。 音の感じ方は個人差が大きいですが、筆者は400Hzは高く、200Hzが共鳴音がなく、また車両搭載機器作動音に近いので一番良いと感じました。


4-2. 音を作れないか・・・着想と準備
可聴周波数帯低周波PWMは音が出る宿命を背負っています、停車中と発進時に聞こえ、一定速度以上は聞こえなくなります。 避けられないなら音を作れないか、一番気にならない200Hz付近を基準にドコドコ、ポコポコ機器作動音演出ができないかの発想です。

ヒゲ問題、周波数選定が片付いたので音作り実験開始前に準備作業を行います。


発振周波数を決定するC103両側からリード線を引き出します。
N-1001-CL速度調整ダイヤル右上にトグルスイッチ取付用6.5mm穴を空けます。
3Pトグルスイッチ中央端子にC103からの配線を半田付けします、3P中央位置が純正20kHzPWMです。 片側に0.1μFを半田付けし、こちらの導通位置が200HzPWMになります。 反対側にリード線を半田付けし音演出回路への接続準備です。
スプリングワッシャを介してナットでトグルスイッチをケースに固定します。


今回はここまでにします。


ではまた。

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