Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

露太本線を迂回運転寝台特急が走る

ブログ開設時「私の模型歴」では触れませんでしたが、1970年頃、父が弟に買い与えたNゲージ車両を保有しています。 その中で、撮影用背景として使ってきたキハ20系3連を退役させる事になり、数年振りに車両保管箱を空けたことから思わぬ展開になりました。

最初に箱から出てきたのは1990年頃、息子と遊んだ183系グレードアップあずさ7連セット、新宿まで良く利用したので購入しましたが、この塗色はごく短期間でした。 走行可能ですが、非電化裏街道亞幹線の露太本線では出番がなく、箱の中で眠ったままです。

次は1970年頃のC62、45年の歳月を感じます、騒音がひどくまともに走りません。

また、露太本線の線路規格では背景にも使えず、これも箱の中で眠ったままです。

収納ケース敷き紙に、当時のKATOラインナップが印刷されていたので思わずパチリ。

保有する品番606のキハユニ26が抜けているので、全モデル掲載ではないようです。

点灯化対応で退役させたヨ5000も抜けています。 それにしてもシンプルな品番です。

C62が牽いていたのが20系ブルートレイン6連、カニ21・ナロネ21・ナシ20、機関車側の3両です。 車内にシートや間仕切りなどがあり、旧モデルにしてはまともな印象です。

続いてナハネフ23・ナハネ20・ナハフ20の3両、この時あるアイディアが湧きました。 昭和40年代に生産された模型を、当時の再現を目指す露太本線に走らせる企画です。 定期の寝台特急はありませんが、北上線・陸羽東線での迂回運転複数事例があり、表街道本線夜間電化工事の数日間だけ、露太本線を迂回運転した想定なら何とかなりそうです。

ところが、しみじみ見ると45年の時代差が・・・、集電機構がないので室内灯・尾灯非点灯は我慢できても、この白いライン相当に雑です。 トレインマークを含め、点灯化工作実施の気力が起きない品質です。 迂回運転の再現が目的なら1万円少々で最新型を入手できますが、当時の模型を走らせてこそ意味があるので、何とかするしかありません。

まずはカニ21連結面をKATOカプラーNに交換します。 この時代のKATOカプラーポケットは現在より小さく、左右各0.5mm、厚さ0.3mmほど削らないと装着できません。 今回退役のキハ20系、C11(機関庫背景用)なども同様な加工で押し込んでいます。

カプラー交換に失敗したトキ15000は、機関庫裏資材置場として余生を送っています。

で、とりあえずレイアウトで撮影、似合うのはDD51かDE10重連ですが、陸羽東線でC58の牽引実績がある様で、ならばと露太本線主力のD51に牽かせました。 室内灯がなく夕景も夜景も絵にならない、早朝車内に「おはようアナウンス」が流れる頃の想定です。

細部に品質問題があっても、編成ならそれなりに見られます。 こうなると走行シーンを動画にしたい、時間は早朝で室内灯オフ、後ろ姿は見せられない、制約条件だらけの撮影が思わぬ発見をもたらしてくれました。 まずは、動画をご覧ください。

Nゲージレイアウト国鉄露太本線08「迂回運転寝台特急」

映像製作技術が拙く、鶏の声で朝を表現するお粗末な演出ですが、注目は後半。 列車窓越しの陽光で朝の雰囲気を醸し出せたこと、何と言っても線路脇視点からの迫力映像撮影ポイントを発見した事です。 この企画は動画撮影で終了し、20系ブルートレインは再び車両保管箱へ逆戻り、もう出番はないでしょう。 ただ一度の迂回運転寝台特急です。


ではまた。

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