Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

県道トンネルを作る その6

暑いですね~、30℃に届くか届かないで弱音を吐いたら猛暑地方の皆さんに笑われますが、人間は環境順応力が高い生物、冬場の氷点下1桁はヘッチャラでも夏は堪えます。 何しろ我家にゃエアコンがない、避暑地で避暑ができない気候になりつつあります。

【初冠雪の高山を臨んで】
さて、梅雨明けの暑さと野暮用が重なり、中二日の投稿になりました。 4-5回で完成と目論んでいだ県道トンネル、次々と立ちはだかる問題で中々前進できません。(工程設計がヘボいだけかも) 照明点灯で目立った内壁継ぎ目対策からです。

何しろ施工場所は直径53mmトンネル入口から150mm奥の地点、しかも路面は完成しており工法は限られます。 あーでもないこーでもないと悩んだ末、詰め物ですき間を隠す工法を選択、素材はティッシュペーパーです。 左の様に切って指先に生のボンドを微量付けて紙縒り状に丸め、少しR付けして柔軟性を残したタケノコが右です。

タケノコをトンネル内壁すき間に注意深く押し込みます。 路面付近に内壁支持材2mmプラ角棒が顔をのぞかしていたので、足元もキチンと埋めます、でもどうやって?

活躍したのは100均トリオ、路面にタケノコを滑らせて挿入し、一番下ヤキトリ串先端で立たせ、次に根元で路面側から少しづつ押し込んでいきます。 ある程度入ったら今度は一番上絵筆軸先の丸い部分も使い、適度な挿入量に調整します。 最後は真中、臼などに流用する先端が平らな使用済み絵筆軸先でスタンプしてできるだけ平坦にしました。

ボンド水溶液3滴にボンド微量とニュートラルグレイ少量を加えた塗装固着液を調合し、絵筆にふくませて軸先を持ち、注意深く150mm先のタケノコに浸透させます。 するとタケノコが紙粘土の様になるので、再度先端が平らな絵筆軸先でスタンプします。

近接拡大写真では凸凹して満足できる仕上がりではありませんが、少し引き視点を上げた設置条件でトンネル内を覗き込むと、補修工事跡にも見えるのでこれで良しとします。 一連の内壁修正作業はトンネル照明で施工場所を照らして行いました。

次にトンネルポータルを作ります。 道路トンネル写真は目一杯古いか新しい物ばかり、イメージに一番近いのがこれでした、断面形状は円ではありません。

設置条件からは小さい方が有利ですが小さ過ぎると実感を損なってしまいます。 材料になる0.8t板紙に寸法決めして板取りしました、下部9+3の3は路面下に埋まる部分です。 材料はプラ板が一般的ですが、筆者は加工、塗装が容易な板紙を多用しています。

2トンネル分切り出しました、小さ目だけど不自然でないギリギリサイズです。 赤矢印3面は右上拡大写真の様に、カッター刃を斜めに当てて切っています。 側面と天面接合部を綺麗に仕上げる為の方策で、こんな事ができるのも板紙の特長です。

トンネルポータル芯材は3mm厚スチレンボード2枚重ねです。 これまで合板を使っていましたが、多くの方が採用する標準素材として今回初試用しました。 軽くて加工は楽ですが、強度が頼りなく合板より高価、筆者評価は△です。

固定式露太本線では軽い事より強度優先です、ポータル側1枚目は内壁に接着し、2枚目は継手を逃げます、双方接着するとは言えあまりにも頼りないので、2枚目コーナー形状を変更して作り直し、トンネルポータルに接着しました。(続く)


ではまた。

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